sftp:2 最初に FTP と暗号化

FTP はファイルを転送するための通信の仕組み。メールやウェブほどではないが、かなりメジャーなものだろう。
特徴は、大きなサイズのデータが送受信できること。
メールやウェブだと大体2メガぐらいのサイズのものしか一度に送れないが、FTP は数ギガのファイルも送信が可能だ。
少なくない人が FFFTPSmartFTP を使ってダウンロードを体験したことがあるのじゃないだろうか。


しかし、この FTP には一つだけ、問題がある。それは暗号化がそれほど盛んでないこと。
暗号化といえば、ウェブだと HTTPS。メールだと PGP*1 があり、
仕事だけでなく、一般的にも使われるようなってきている。
これらは送信者と受信者の間はデータを見えなくすることでデータを安全にやり取りすることが可能となる。


これではだめだと、FTPを暗号化したものも作られている。
それは SFTP というもの*2。これは、SSHという転送経路を暗号化する仕組みを利用する。
このSSHの中でファイル転送を行うと、第三者からはデータを見ることができなくなる。
実際にこの SFTP を使用できる無料のアプリケーションとして FileZillaWinSCP が用意されている。
ならなぜ 暗号化が盛んでないのだろうか?その理由として挙げられるのが、SFTPサーバー の機能が貧相だからである。

*1:正確には経路の暗号化じゃないですけどね

*2:文脈上 SCP の説明を避ける